立川談志
日本の落語家・政治家(1936-2011)。本名は松岡克由。立川流家元として革新的な落語を追求し、「現代の名人」と称された。従来の落語の型にとらわれない自由な芸風で話題を呼び、「落語とは人間の業の肯定である」という独自の落語論を展開した。政治家として参議院議員も務め、歯に衣着せぬ発言で注目を集めた。「落語家は芸人じゃない、落語という芸を背負った人間だ」「笑いは文化である」など、芸道に対する深い思いを込めた言葉を残している。その破天荒で革新的な姿勢は多くの落語家に影響を与え、現代落語界の発展に大きく貢献した。