徳川家康
1543年~1616年。戦国時代から江戸時代初期の武将、江戸幕府初代将軍。三河国の小大名から出発し、織田信長、豊臣秀吉と同盟・従属関係を結びながら力を蓄えた。「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」の言葉通り、忍耐強く機会を待つ戦略を得意とした。関ヶ原の戦いで石田三成率いる西軍を破り、天下の実権を握った。江戸幕府を開いて約260年続く泰平の世の基礎を築き、参勤交代制度、鎖国政策など安定的な政治体制を確立した。大坂冬の陣・夏の陣で豊臣家を滅ぼし、戦国時代に終止符を打った。「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」に例えられる慎重さと、決断時の大胆さを併せ持った戦略家として評価される。