老子
古代中国の思想家。道教の始祖とされる。「道徳経」の著者として知られ、「道」を万物の根源とする思想を説いた。「無為自然」の教えで、人為的な努力を避け、自然の流れに従うことを説いた。「上善は水の如し」として、水のように柔軟で謙虚な生き方を理想とした。「大器晩成」「柔よく剛を制す」などの言葉でも知られる。政治においても「無為の治」を説き、最小限の統治が最良であると主張した。その思想は後の中国思想に大きな影響を与え、現在でも多くの人々に愛され続けている。東洋哲学の源流の一つとして世界的に研究されている。