ムハンマド
6-7世紀のアラビア半島で活動したイスラム教の開祖。預言者として神(アッラー)の啓示を受け、コーラン(クルアーン)の教えを人々に伝えた。メッカで迫害を受けた後、メディナに移住(ヒジュラ)し、イスラム共同体を建設した。「アッラーの他に神はなし、ムハンマドは神の使徒なり」という信仰告白で知られる。正義、慈悲、平等を説き、部族社会に新しい秩序をもたらした。その教えは現在約18億人の信者を持つ世界第二の宗教となっている。商人出身で誠実な人柄から「信頼できる者」と呼ばれていた。イスラム教の発展とアラブ文明の興隆に決定的な役割を果たした。