ジョン・ドルトン
イギリスの化学者・物理学者。原子論の確立により、現代化学の基礎を築いた。すべての物質は原子から構成されるという原子論を提唱し、化学反応を原子の結合と分離で説明した。原子量の概念を導入し、化学反応の量的関係を明らかにした。倍数比例の法則により、化学結合の規則性を発見した。気体の研究により、分圧の法則(ドルトンの法則)を発見した。色覚異常の研究を行い、自身の色覚異常を詳細に記録した。気象学の研究にも携わり、気象観測の記録を長年続けた。クエーカー教徒として質素な生活を送り、教育にも従事した。原子記号の体系を考案し、化学式の表記法を発展させた。彼の原子論は化学の発展に革命をもたらし、現代の化学工業の基盤となった。実験と理論を結び付けた科学的方法論により、化学を定量的科学に発展させた偉大な化学者。