マックス・プランク
ドイツの理論物理学者。量子論の創始者として知られ、量子力学の基礎を築いた。黒体放射の研究により、エネルギーが連続的ではなく、とびとびの値(量子)を持つことを発見した。プランク定数を導入し、量子力学の基本定数を確立した。1918年にノーベル物理学賞を受賞し、現代物理学の出発点となった。当初は自身の量子仮説に懐疑的だったが、後に量子力学の発展を見届けた。ベルリン大学で長年教鞭を執り、アインシュタインをはじめ多くの優秀な物理学者を育成した。第二次世界大戦中はナチス政権と距離を置き、良心的な知識人として行動した。戦後ドイツの科学復興に尽力し、マックス・プランク研究所群の設立に貢献した。科学と宗教の調和を重視し、科学者の社会的責任について深く考察した。量子力学の発展により、現代の電子機器、レーザー技術、コンピューターの基盤を作った偉大な物理学者。