ルイ・パスツール
フランスの化学者・細菌学者。微生物学の父として知られ、細菌理論を確立した。自然発生説を否定し、生物は生物からのみ発生することを証明した。狂犬病ワクチンの開発により、ワクチン学の基礎を築いた。パスツール消毒法(加熱殺菌法)を発明し、食品の保存技術を革新した。左右の分子構造の違い(光学異性体)を発見し、立体化学の基礎を築いた。醗酵の研究により、醗酵が微生物の働きによることを証明した。炭疽病やコレラの研究を通じて、病気の原因となる細菌を特定した。病院の衛生管理の重要性を訴え、現代の感染症予防の基礎を作った。パスツール研究所を設立し、微生物学研究の拠点とした。「準備された心のみが偶然を捉えることができる」という言葉で研究への姿勢を示した偉大な科学者。