スティーブン・ホーキング
イギリスの理論物理学者・宇宙物理学者。ブラックホールの研究で知られ、ホーキング放射の発見により量子力学と一般相対性理論を結び付けた。21歳でALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断され、医師から余命2年と宣告されたが、その後50年以上研究を続けた。車椅子生活でありながら、コンピューターによる音声合成装置を使って講演や執筆活動を行った。『時間の簡潔な歴史』は世界的ベストセラーとなり、一般向けの科学普及にも貢献した。ケンブリッジ大学ルーカス教授職を30年間務め、かつてニュートンが就いたこの名誉ある地位で活躍した。宇宙の起源や時間の本質について研究し、「神の心を知りたい」という情熱で宇宙の謎に挑み続けた。身体的制約を乗り越えて偉業を成し遂げた象徴的な科学者。