マルティン・ルター
16世紀ドイツの宗教改革者。カトリック教会の腐敗を批判し、「95箇条の論題」を発表して宗教改革の火付け役となった。「信仰義認」の教理を主張し、善行ではなく信仰のみによって人は救われると説いた。聖書をドイツ語に翻訳し、一般民衆が聖書を読めるようにした功績も大きい。「ここに我立つ、他なしあたわず」という言葉で自らの信念を表明した。プロテスタントの礎を築き、キリスト教の多様性を生み出した。その思想は宗教にとどまらず、教育、政治、文化にも深い影響を与え、近世ヨーロッパの変革に大きな役割を果たした。