ハンニバル
紀元前247年~183年頃。古代カルタゴの軍事指導者。第二次ポエニ戦争でローマと戦い、カンナエの戦いでローマ軍を壊滅させた戦術の天才。幼い頃に父ハミルカルから「ローマに復讐する」ことを誓わされ、生涯をローマとの戦いに捧げた。象を含む軍勢でアルプス山脈を越えてイタリア半島に侵入する大胆な作戦を実行。カンナエの戦いでは包囲殲滅戦術(ハンニバル戦術)を用いて8万のローマ軍を殲滅し、戦術史に不朽の名を刻んだ。15年間イタリア半島に留まってローマを脅かしたが、本国への援軍が断たれ、最終的にザマの戦いでスキピオに敗北。亡命先で自殺したが、「ローマの門前の敵」として最も恐れられた将軍の一人。