ユリウス・カエサル
紀元前100年~44年。古代ローマの政治家、軍人、文学者。ガリア戦争でガリア(現在のフランス)を征服し、ローマの領土を大幅に拡大した。「来た、見た、勝った」(ベニ・ビディ・ビチ)の名言で知られる。ポンペイウス、クラッススとの第一回三頭政治を経て、ルビコン川を渡ってローマに進軍、内戦に勝利して独裁官となった。軍事面では機動力と工兵技術を重視し、アレシアの戦いでは二重の包囲陣を築いてベルキンゲトリクスを破った。『ガリア戦記』『内乱記』を著し、軍事史の貴重な記録を残す。暦の改革(ユリウス暦)、土地法の制定など内政でも業績を残したが、ブルータスらによって暗殺された。ローマ帝国の基礎を築いた偉大な指導者。